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海外の婚活事情

世界に視野を広げて婚活事情を探ってみましょう!

日本ではすっかり世間に認知された「婚活」という言葉。
自然な結婚が難しくなったがゆえ婚活に励むという社会現象は、日本国内に限ったことなのでしょうか?
世界に視野を広げて婚活事情を探ってみましょう!

希望通りに結婚できる人と、そうでない人への二極化が進んでいる

「結婚する為には、特別な活動をしなければならない。」そのように言われ始めた背景には、少子化問題の前に、ライフスタイルや価値観の多様化によって「晩婚化」が進んだ事が挙げられます。現在では「恋愛と結婚は別」というように独身者の意識が変化しつつあり、平均初婚年齢が上昇を続けて、結婚年齢がばらつき始めています。
さらに、婚活以前に結婚したくてもできない、またそもそも結婚する意志もなくなり婚活自体を諦めてしまう「非婚化」問題もあります。
現代の若者のうち25%以上が一生独身であろうという予測データもあるようです。

恋愛結婚であれ、お見合い結婚であれ、結婚相手がスムーズに見つかる場合はそれで問題ないのですが、全員が必ずしもそうではありません。かつてのように、待っていれば誰かが声をかけてくれ、自動的に事が運んで思い通りの結婚ができるという時代ではなくなりました。
とはいっても依然、いわゆる結婚適齢期に差し掛かると結婚相手を探す必要に迫られます。理由として、周りの友達が続々と結婚したり、周りからの「まだ結婚しないの!?」攻撃があったり・・・結婚願望がさほど強くなかった場合であっても、見えない圧力によって嫌でも結婚を意識するようになってしまいます。
また、結婚する意思はあっても結婚相手が見つからないという人は実に多いのです。
今後は婚活なしには結婚まで至れないという状況が続くと予想されるため、こうした「晩婚化・非婚化」を解決するひとつの方法として、ますます「婚活」が一般化しているのです。

全世界的に晩婚化・非婚化が進んでいる〜イギリスの場合〜

こういった意識の変化や婚姻率の低下は決して日本だけに限らないようです。
例えばイギリスでは、晩婚化は「レイトマリッジ現象」と呼ばれ、2007年時点で独身者が結婚しているカップルよりも数の上で多くなり、婚姻率より出産率が上回るなど、晩婚化と併せて未婚カップルやシングルマザーが増加しているようです。
晩婚化が進む原因としては、結婚を望まない独身者が増えているというよりも、結婚できなくなった人の増加が挙げられています。例えば、結婚費用を捻出できない、結婚後の住まいが確保できない、リストラの恐怖、経済状況に不安がある、結婚しなくても十分自活できるなどの理由があるようです。

また、結婚できなくなった人の増加は日本と似ていますが、婚活事情は若干異なるようなのです。
日本の結婚相談所では成婚が最終目的となるため、お相手の紹介・お見合いセッティング・交際中のフォローからプロポーズまで至れり尽くせりで面倒を見てくれます。
しかしイギリスの結婚相談所では結婚が最終目的というよりも、男女の出逢わせることが目的で、その後結婚するかしないか、結婚できるかどうかは当人同士の努力責任というスタンスなのです。
パートナーの出逢いは保証するけれども、結婚が目的ではないためマッチング成功率75%という数値の結婚相談所もあるそうです。
また、相手の条件に厳しくなればなるほど費用が上乗せされるという何とも合理的な料金体系で、計100万円以上は当たり前ということですから驚きです。
日本の結婚相談所は高くても50万円ほどですから、最低2倍以上の費用がかかるというのにはとても衝撃を受けました。

中国の結婚事情〜上海の親のお見合い交渉〜

では中国の婚活事情はどうでしょうか?
子供に代わって親同士がお見合いの交渉をするのが中国独特の婚活です。適齢期の本人たちよりもとにかくその親の過熱ぶりが凄いらしい・・という知人から聞いた興味深い話をご紹介します。
上海などでは公園の掲示板や広場の片隅に「自分の子供プロフィール票」を張り出し結婚相手を探します。このプロフィールには「性別、年齢、身長、学歴、職業、出身地、収入、性格」といった基本的な情報と「相手へ求める希望(年齢、身長、学歴、職業、性格などなど・・・)」が書き込んであります。ズバリ!条件の羅列、いわゆるスペック婚以外の何物でもありません。
毎週末になると100人単位の親たちが押し寄せ、気に行った相手がいたら(場合によっては管理者が間に入り連絡先を教えてもらうこともあり)基本的に直接親同士が連絡先を交換して、お互いの子供同士が出逢えるようにお膳立てするそうです。
わが子の結婚相手を探そうとする気持ちはわかりますが、市場の競りではないんですから・・・と思ってしまいます(笑)

確かに日本でも、親同士が子供の写真や条件を提示し合い、双方が合意すればお見合いが成立・・・という流れの「親の代理お見合い会」が行われていますが、道端や路上に個人情報を掲示するのは日本ではまず考えられません。
しかし、結婚相手に望む要求は親と子供で隔たりがある為に、親同士が連絡先交換して子供同士が出逢っても結婚に結びつく成功率は低いらしい・・・当然ですが厳しい現実のようです。

そのほか海外特有の出逢いの方法とは?

国によっては新聞、雑誌に「自己アピール」広告を掲載して自分を売り込む方法や、インターネットを介した出逢いの場が盛んなようです。

新聞、雑誌
出会いページというものがあり、自分を売り込む「自己アピール」広告を掲載して連絡を待つ方法です。
インターネット婚
インターネット上の結婚相談所や出逢い系サイトで交際相手を探す方法です。1対1でメール交換をして交際を深めます。身元確認がしっかりしている会社だったら安心して活動できます。インターナショナルな出会いを求めている方にも適した方法です。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
男女のコミュニケーションをサポートする会員制のサービスのことです。共通する趣味を持った相手と出逢い恋愛について語ったりして交際につながることが期待できます。
趣味のサークル、旅行
自然な出会いに期待する方法です。旅行先で出会った人と結婚するという、運命的な出会いが盛んなのも海外特有ではないでしょうか。